初仲直り


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何より一緒にすごせた時間が短かったし、こういうのも初めてだったから、気持ちが分からなかった。

「ごめんなさいしなさい!」って言うのに、「嫌だ!」って強がるお前をトイレで置きっぱなしにして、「じゃぁ勝手にしなさい!」って言って部屋に戻った。。

いやいや期?分からないけど、もう数分したらすぐ泣きじゃくりながら部屋に来て甘えてくるんだろう。だからそうしたら、抱きしめてあげよう。とか考えていたのに。

10分、15分しても出てこない。もうとっくに泣き声も止んでいるのに、一向に出てこない。

心配になってしまってトイレに様子を見に行ったら、小さい体でうずくまって、うつむいていた。 どうしてこんなに頑固なんだろうって思いながら、名前を呼んだ。こっちを向くけれど、悔しそうな顔をしながらまた目をそらす。

そのまましばらくじーっとしてみてたけど、根負けして

「おいで」

って言って両手を広げたら、そしたら、せきを切ったようにまた泣きだしながら、力強くガッシリしがみついてきた。

あぁ、そうか、独りぼっちでそんなに寂しかったんだね。叱られて悔しかったんだね。

-怒られた理由が分からないこと、理解できないこと

何度も経験がある。親に対して、上司に対して、先生に対して、友達に対して、怒られたり喧嘩したりした時、どうして自分が悪かったのか理由が分からなくて、その理不尽さに憤りを覚えたこと。 また、理解してくれる人が周りにいなかった時の孤立感や不安。

-正しく伝えることの難しさ

仮に、伝える”それ”が自身にとって当たり前の事であったとして、”それ”が第三者にとってもそうなるか。今の時代は”そう”かも知れないけど、先の時代でも”そう”言えるか。 多様性を魅せるいまの時代に何ひとつ確かだと言えるものなど無いかも知れない。また、”それ”を伝えるには、自身が子供の頃描いていた大人というものの姿は、つまり今の自分は、昔、子供だった自分が期待していたよりも遥かに弱々しく、未完成だった。

だけどせめて、いつでも間違いなく言えること。必要なこと。絶対に忘れないで欲しい一言ことを常に伝えたかった。

「パパがゆうき君のこと大好きだから、もう泣かないで大丈夫だよ。」

息子が嬉しそうにうん!って答えてくれた。 やっと泣き止んで微笑みも見せてくれた。 その日の夜は君が大好きなマクドナルドのポテトを一緒にいっぱい食べました(´▽`)